ラジオ深夜便 アンコール(2020年9月)川で亡くなった夫が教えてくれたこと
ラジオ深夜便 アンコール(2020年9月)川で亡くなった夫が教えてくれたこと 大阪大学大学院
人間科学研究科 特任研究員
岡 まゆみ
ーーメモーー
たかしさん
2012年 溺れた子供を助け、亡くなった
14時に、近所を走りに行った夫
帰ってこない、消防に電話した
177センチぐらいの人
16時に亡くなった、との連絡
マスコミの取材が来ていた
意味が分からない
警察、遺体の確認
嫌やなあ、と思って確認したら、夫だった
半導体の技術者、理系的 合理的に判断
普通の人
報道では美化されて書かれている
川の舗装ブロックの際、深くなっていた
柵もない、憩いの場
渡りたくなるような場所だった
危ない場所という雰囲気がない
河川の利用、自己責任の中での自由利用が原則
事故現場は改善されない
何もできない
市長に問い合わせたが、水深を測り、2M以上の深さがあるところには、看板が立った
半分死んだ
夫がいきなりいなくなった
生きる意味
子供育てる
行政に問い合わせても、また来た人、という印象
亡くなった夫が怒って来た、というふうに見られるのでは?
大学院で学べば、そうは見られないのでは?
夫、大阪大学
安全工学部
事故が起こるメカニズムの追求
大学では文系、心理学は素人
3年かけて修士論文
高校の講師を続けていた
午前講師、午後大学、夕方育児
ある日、限界が来た
2年目から仕事を辞め、学業に専念
子供の事故を防ぐ、プログラムの検討
子どもたちと一緒に校区内を周り、子供達が主体になって考える
許可が得られたところに貼り付ける
子供の中で、危険箇所の認知が拡がった
特任研究員として大学に残る
大人向けにも、講演をする機会が増えた
勉強会の開催もするように
自分だったかもしれない
現場の先生に情報を伝えたい
全体で、事故を防ぐ機関、組織は存在しない
クラウドファンディングで本を作る
業務担当者としてはできません、というが、自分ごととして捉えて、身内に事故が起こったら、という観点で
常識を超える取り組みが必要
命に関わる通報が、無かったことになる
ヒヤリハットの事例の蓄積
会社内、組織内では知見が貯まるが、組織横断的な場合には、それが難しい
善意の限界がある
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